OLYMPUS OM-D E-M1の液晶パネルを交換した話
経緯
中古で購入したE-M1なのですが,やはり液晶パネル(ディスプレイ)が割れているのはあまりよろしくないなと思っていました.
ボロボロ差がいい感じでガシガシ使えるという点は良いのですが,やはり画面が割れていると汚しそうで怖いし,防錆性能に不安があるので,ガシガシ使えないです(´;ω;`)
という事で液晶の交換をすることにしました.
現状確認
割れている部分を確認します.交換するときにガラスの破片が飛び散らないように気を付けるためです.
液晶の取り外し
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側面のねじ(3個)を外します.
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ケーブル収納部分を外します(ねじ2個).
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液晶を外します.
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単純に強力な両面テープでくっついています.スマホを修理する要領で行います.
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吸盤を使って液晶を持ち上げます.
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液晶が持ち上がってきたら隙間にピックを入れて持ち上げます.
- 持ち上がらない場合はドライヤー等で温めてください.
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持ち上げるときに液晶にひびが入りましたが,どうせ割れているので気にしません(-_-;)
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一か所入ったらそのままスライドさせて両面テープをはがします.
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うまくはがれるとこんな感じで持ち上がります.
- ケーブルを損傷しないように慎重に持ち上げましょう.
- 上側からフレキシブルケーブルが出ているので,下側を持ち上げるとよいです.
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ケーブルを外す
液晶を外したら状態を確認します.どのようにケーブルがついているかです.
できるだけ再利用したいのでむやみに外したくありません.
確認後にフレキシブルケーブルを取り外します.
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汎用的なコネクタでした.爪を上に持ち上げて外します.
- たまに変な構造のものがあり,爪を折ってしまうことがあるのでここは慎重に.
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絶縁テープを外し,液晶を完全に取り外します.
両面テープをはがす
適度に清掃しながら両面テープをはがしていきます.
パワーこそ正義?
アルコールなどを使って粘着部分を確実に取り切るようにしてください.新たに付ける両面テープの性能を下げてしまいます.
新しい液晶と交換
基板の取り外し
買っておいていた液晶パネルを出します.基板は使いまわしましょう.コネクタを外し丁寧にはがします.
- ケーブルを折り曲げて使っているようです.基板にケーブルを付けて配置を確認します.
- 直角に折り曲げてある細いケーブルの折る位置を決めます.
- うまく行きそうなことを確認します.
動作確認
付けてしまってから動かないと困るので動作確認をします.
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仮の状態でケーブルを固定し,ショートしないように気を付けながらバッテリーを入れます.
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電源を入れます.
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無事に映りました.
- この時,タッチ操作も正常か確認するのを忘れないように.
基板の取り付け
動作確認後,基板を両面テープで貼り付けます.
- 取付位置の確認をします(フレームに仮で取り付け).
- 部品が足りないことに気が付きました.
導電性クッション
この穴の中についている部品です.
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ノイズ対策に使うものですが,発熱対策にも使えるらしくその用途で使っているのかもしれません.
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個人で購入するのは難しいので再利用します.
- 粘着力が落ちますが,もともとついていた両面テープでないと性能が発揮できないため,無理やり押さえつけます.
両面テープの取り付け
事前に買っておいた3Mの防水使用の両面テープを使用します.幅は適切なmm数のものを選びましょう.
- 汚れがつかないよう,使用前は袋に入れておきます.
- 防水性を担保するため,隙間が生まれないように貼ります.
絶縁処理
元々の基板を参考に絶縁処理を行います.
- 元テープは絶縁効果と放熱効果がありますが,
- 回路用の絶縁テープを使いました.
取り付け
- カメラ側のケーブルを取り付けます.
- 位置を確認しつつ動作確認を行います.
- 電池を抜き,カメラ側ケーブルにも絶縁テープを貼ります.
再チャレンジ
取り付け中にテープが引っかかったら修正します.
取付完了!
組み立て
外していた部品を取り付けます.
- 組み立て完了!!
動作確認
最後に電池を入れて動作確認をします.
- 正常に動いています.
という事で無事終了です.
注意事項
自己修理をしているため,本来の性能の保証はできなくなります.
- バシャバシャ水につけるなどは避けましょう.
- 貼り付け後はしっかり吸着するまで時間を置きましょう.
それでは良い写真ライフを〜